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第1章
コミュニケーション能力とは何か?
- コミュニケーション教育
- 「コミュニケーション能力」が求められている
- コミュニケーション能力のダブルバインド
- なぜ、引きこもるのか
- 単語で喋る子どもたち
- 伝えたいという気持ち
- 「ロベた」というハンディ
- 産業構造の変化
- 慣れのレベルの問題
- 「現場」という幻想から離れる
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第2章
喋らないという表現
- 中学国語の教材
- 教えない勇気
- フィクションの力
- 支えきれない嘘はつかない
- 喋らないという表現
- コミュニケーション教育は国語教育か
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第3章
ランダムをプログラミングする
- アンドロイド演劇
- 長期的な記憶はどこから来るのか
- 短期的な記憶を問う試験
- メチャクチャに教えた方がいい
- ランダムをプログラミングする
- 再びアンドロイドについて
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第4章
冗長率を操作する
- その竿を立てろ
- 西洋近代演劇を模倣した不幸
- 現代口語演劇理論
- 新しい日本語教育
- 話し言葉の教育の問題点
- 間投詞の多い戯曲
- 「対話」の構造を作る
- わかりあう文化
- 対話と対論の違い
- 冗長率
- 冗長率を操作する
- 『くりかえしの文法』
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第5章
「対話」の言葉を作る
- 言葉は作られる
- 「対話」の言葉だけが作られなかった
- 女性からの指示語
- コピーとってください
- 言語的権力
- 政治家の言葉
- 「対話」のない国家
- 「対話」を意識する
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第6章
コンテクストの「ずれ」
- 大阪大学コミュニケーションデザイン・センター
- 演劇を創る授業
- 「言い出しかねて」 を考える
- 列車の中で話しかける
- 「相手による」は文化にもよる
- 少数派であるという認識
- コミュニケーション教育は、人格教育ではない
- 話しかけにくい社会
- 「何年生まれですか?」
- 「旅行ですか?」という台詞
- 話し言葉の個性
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第7章
コミュニケーションデザインという視点
- 「ずれ」による摩擦
- 銀のサモワール
- バルコニー
- 「ボウリングに行こうよ」
- 「田中先生が大好き」
- 「胸が痛いんです」
- ホスピスでのコミュニケーション
- 弱者のコンテクストを理解する
- コンテクストを理解する能力
- 他人が書いた言葉を話す
- 話しかける要素は何か?
- コミュニケーションをデザインする
- 会議をデザインする
- 「サッカー好きなんですか?」
- シンパシーからエンパシーへ
- コンテクストの摺りあわせ
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第8章
協調性から社交性へ
- 成長型の社会から成熟型の社会へ
- 協調性から社交性へ
- 落書き問題
- フィンランド・メソッド
- 「みんなちがって、たいへんだ」
- いい子を演じる
- 演じサルとして
- わかりあえないことから