今回の講義の目的
1.第一印象の必要性を理解する
2.適切なボディランゲージがどのようなものなのかを理解する
3.適切なボディランゲージを身に着けてもらい、いつでもどこでも、堂々とした立ち居振る舞いができるようになる
初対面での印象が格段に良くなり、相手から見て「アリ側」と認識され、その状態からコミュニケーションをスタートできるようになる
前提として
人とのコミュニケーションにおいて、その人から受ける印象というのはごく大事
印象とは
人間の心に対象が与える直接的な感じ
感覚的なものであり、直感的なもの
思考を働かせなくても、感覚的に判断できるもの
考えてどうこうとかではなく、本能的に感じるもの
なぜ、第一印象が大事なのか?
初対面の印象(第一印象)は極めて重要
スタートラインが変わるから
第一印象が良いと、有利なところからスタートできる
第一印象が悪いと、不利なところからのスタートになる
仕事、友人関係においても重要
第一印象が良い人であれば、今後もお付き合いできたら良いかな
第一印象が悪い人とは、あまりお付き合いしたくない・・・
最初の悪印象を覆すのはそうとうな労力が必要
特に恋愛においては
最初の段階でアリ側とナシ側に分類される
ふるいにかけられている
ナシ側からアリ側に行くのはかなり難しい
だし、かなりの労力が必要
ナシ側に入ると、次はナシ
最初から惚れさせよう、とかではなく、ナシ側に入らないことが重要
その上で、「なんか良いかも」って思われればなお良し
コミュニケーション
言語コミュニケーション
言葉
会話
7%
非言語コミュニケーション
雰囲気
印象
表情
視線
姿勢
身振り
服装
髪型
etc,
93%
メラビアンの法則
人の印象は最初の数秒(3秒から5秒)で決まる
そのほとんどは視覚情報で決まる
割合
視覚情報
55%
聴覚情報
38%
言語情報
7%
なんと非言語コミュニケーションが93%、といわれている
研究結果に対する諸説があり、「見た目だけが大切」で「言葉は大切ではない」ということではない
僕なりの解釈は
非言語コミュニケーションが適切じゃなかったら
好印象を持たれませんよ
頼りなく映りますよ
伝えたい言葉が伝わりませんよ
だから、まずは非言語コミュニケーションを磨きましょう
その土台を作った上で、言葉、会話のスキルを高めていきましょう
ハロー効果
一部の特徴的な印象に引きずられて、全体の評価をしてしまうこと
ある部分がすぐれていたら、全体的に優れているという錯覚を起こす
例
実際の仕事力が同じだとしても
堂々としているAくん
仕事もできそうだから任せよう
挙動不審なBくん
イマイチだから任せられないな
非言語の部分を磨くことは、ハロー効果の観点から見ても、良い効果が期待できる
その人が本質的に自信を持っていなくても、堂々としたふるまいをしていれば、周りから見た時に自信満々に見えて、好感を持ってもらえる
コミュニケーションでも有利に働く
大前提として
見た目を整えましょう
服装
TPOに合わせた格好
清潔感
先端を整える
髪型
靴
爪
自分を良く見せるというよりも、相手や場のためという意識
配慮
ボディランゲージを整える
姿勢
まっすぐ立つ
猫背はNG
胸を張る
堂々と立つ
身振り
堂々としたしぐさ
ゆったりとした動き
悠々とした動き
動物界でも
強そうな動物はゆったりとした動き
弱そうな動物はちょこまかした動き
歩き方
やや大股で
かかとからしっかり足をつけるイメージ
視点を定める
10メートル先、20メートル先
ちょこまか動かない
表情
自然な表情
笑顔
声
やや低めの声
響かせるイメージ
かん高い声はNG
話し方
自然な速さで話す
はっきりと喋る
早口はNG
自信が無いような印象を与える
焦っている、慌てているようなイメージを与える
視線
目は口ほどにモノを言う
目を合わせる
目を泳がせない
どこを見るのか
相手の両目の端と顎を結ぶ三角形
どれぐらい見るのか
共有している時間の6~7割ほど
短すぎると
自信に欠ける
聞いてない
関心が無い
という印象を与えてしまう
長すぎると
獲物を狙うような感じ
攻撃的な印象が残る
凝視しない
会話の切れ目などで視線を外してあげる
いつ見るのか
相手が話し始めたその瞬間
ちゃんと聞いてくれる
分かってくれる
自己重要感を満たすことができる
この瞬間に話を聴いていないと
ちゃんと聞いてくれてない
興味を持ってくれてない
心を整える
心理状態はボディランゲージに如実に表れる
心を整えましょう
今この瞬間を生きる
思考をタイムスリップさせない
自分が緊張するような場面の時ほど、丁寧に意識して、マネジメントしよう
猫背になったり、早口になる人は多いです
習得方法(矯正方法)
意図ある数稽古を日常の中に組み込む
時間に紐づけるのが良い
特定の時間に、チェックする
既存の習慣に紐づける
通勤の時
ジムに行くとき
オリジナルメソッド
ファッションショーメソッド
レッドカーペットを歩くつもりで
すれ違う人はみんな観客だと思う
自分に注目して、キャーキャー言ってる
モデルになったつもりで堂々と悠々と歩く
通勤時に家から駅まで、という具合に
俳優メソッド(ドラマ撮影メソッド)
俳優さんになったつもりで
テレビドラマの撮影のつもりで
カメラが3台ぐらい回ってるつもりで
帰宅してからの15分、という具合に時間を決めてやる
毎日、一定の時間、自分のボディランゲージを意識する時間を作る
毎日やれば、気付けば無意識でできるようになる