1. 前書き
    1. これが書きたかっただけ。
    2. とはいえ、もう少し「ドキュメントを作る」ことに注目が集まってもいいのでは
      1. Markdownが流行っていることだし
      2. LaTeXユーザもたくさんいるのだし
    3. というわけで初回は
      1. マインドマップであらゆる文書を書く方法
      2. 自作ツールの宣伝も兼ねて
  2. あらすじ
    1. この画像に沿って説明します
    2. 誰に読んでほしいか
      1. 報告書やブログ記事・プレゼン資料など、章立てやしっかりとした論理構成をもつ文書を作りたい全ての人
      2. 白紙のWordやエディタを前にして、呆然としたことのある人
      3. とにかく文書作成で楽したい人
  3. XMind
    1. そもそもマインドマップとは
      1. 元々はトニー・ブザン(Tony Buzan)が提唱した思考・発想法の一つ
        1. 表現したい概念の中心となるキーワードやイメージを中央に置き、そこから放射状にキーワードやイメージを広げ、つなげていく。
      2. ブザンが考案したオリジナルのマインドマップと、その派生がある
        1. オリジナルの方(ブザンのマインドマップ)は、描き方や色の使い方など細かいルールがある
        2. そこから派生した(広義の)マインドマップは、アウトラインの一形式として広まっている
          1. XMindはどちらかといえば派生版
    2. XMind
      1. 日本語版公式サイト
        1. 最新版 (XMind2012) は日本語入力のバグがあるので、前バージョンのXMind3.2の使用を推奨します
      2. スクリーンショット
    3. XMindの良さ
      1. マップがカラフルで美しい
        1. ブザンのマインドマップではカラフルであることが重要
          1. 右脳に訴えかけ、想像力を豊かにする
        2. Xmindはカラフルなテーマが使える
        3. 備え付けマーカー(アイコン)がカラフルで使いやすい
      2. ブレインストリーミングに便利
      3. アウトラインエディタとして優れている
        1. ドラッグ&ドロップでブランチ(枝)の配置をグラフィカルに変えられる
        2. 文章の章立てを考えるときに便利
        3. 文書の構造を大胆に変えられるのは、大きなメリット!
      4. マルチプラットフォーム
        1. Windows, Mac, Linuxで動作
      5. 基本機能は無料
        1. 十分使える
  4. XMorgDown
    1. 自作ツール (Ruby製)
    2. XMindファイルを色々なフォーマットに変換します
    3. Pandocという神ツールの助けを借りています
      1. HTMLやMarkdown・LaTeXなどの文書を、多種多様なフォーマットに変換するHaskell製ツール
        1. 出力:Markdown, Org-mode, LaTeX, HTML, etc...
        2. 詳しくはこちらを参照
          1. About pandoc
      2. 開発も活発に行われており、今後注目されるべき激アツなツールの一つです
    4. XMorgDownの中でやっていること:XSLT + Pandoc
      1. XMindのファイルからXMLを抽出
      2. XSLT (XML Stylesheet Language Transformations) でXMLをHTMLに変換
      3. PandocにHTMLを食わせて、色々なフォーマットに変換
    5. 詳しい説明・インストール方法は以下をご覧ください
      1. XMorgDown:マインドマップをOrgやMarkdownに変換するスクリプト - 雲行きそらゆきココロイキ
    6. 開発したてなので、インストール出来ないとか不具合あったら、どんどん報告なりpull requestなりしてください!
  5. Edit & Publish
    1. マインドマップで作った文書の骨格に、MarkdownかOrg-modeで肉付けしていく
    2. 肉付けした文書を適当な形式にエクスポートし、体裁を整えて完成!
    3. Markdown
      1. GithubやQiitaで採用されている軽量マークアップ言語
        1. もはや説明不要ですが、一応
      2. Pandocオプション:-t markdown
      3. 出力
        1. HTML
          1. PandocやMarkdownエディタ(Mouなど)でHTMLに変換できるので便利
          2. 私はHTMLをコピーしてEvernoteに貼り付けたりしています
        2. WordPress
          1. WordPressのプラグインを使うと、Markdownで記事が書ける
        3. HatenaDiary
          1. markdown2hatena (@joker1007 さん作) を使用すると、はてな記法に変換出来ます
          2. (ツール紹介)Markdown記法をはてな記法に変換するツール - 雲行きそらゆきココロイキ
    4. Org-mode
      1. Emacs公式の文書作成・TODO管理ツール
        1. 編集機能が強力なので、個人的にはMarkdownよりも好きです
        2. Vimにも一応あるらしい
          1. VimOrganizer : An Emacs' Org-mode clone for Vim
      2. Pandocオプション:-t org
      3. エクスポート形式が豊富
        1. LaTeX
          1. 強力な連携機能(RefTeX、数式埋め込みなど)
          2. プレゼン用スタイルファイルBeamerにも対応
        2. HTML
        3. OpenDocument形式
          1. LibreOffice/OpenOffice.org Writer形式
          2. LibreOfficeを使ってMS Word形式にエクスポート可能
          3. アウトライン構造まで忠実にエクスポートしてくれる
    5. LaTeX
      1. 実はPandoc(XMorgDown)の段階で直接LaTeXを出力できる
        1. Pandocオプション:-t latex
        2. Beamerにも対応
          1. Pandocオプション:-t beamer
      2. 好みで選べる
        1. Org文書を編集してからLaTeX出力する
        2. Pandocで直接LaTeX出力して編集する
    6. その他
      1. Pandocに対応しているものは何でもOK
      2. 詳しくはこちらの「General options」を参照
        1. Pandoc User’s Guide
  6. 終わりに
    1. 文書作成フローのおさらい
    2. 私はいつもあらゆる文書をこのフローで作成しています
      1. この記事も同じフローに乗っています
    3. 駆け足の説明になってしまいましたが、紹介したツールや言語のどれかに興味を持ってもらえれば幸いです
  7. 余談
    1. 過疎Advent Calendar化
      1. マーケティング不足
        1. ドキュメント作成に興味のある人はQiitaにいない?
      2. 素直にATNDで募集すれば良かった
      3. もっと告知しよう