1. プロフェッショナルを目指す
    1. 時間管理
      1. マネジメントの要点はセルフマネジメントにあり、セルフマネジメントは時間管理から始まる
      2. 時間の使い方を記録する
        1. できるだけリアルタイムで記録する
      3. 時間の使い方を分析する
        1. 邪魔される要因は外的要因(会議など)と内的要因(自分)の2種類
      4. 時間をまとめる
        1. 小さく短い時間をできるだけ大きくまとめることで、仕事に集中する時間を長くする
    2. ビジョンと目標設定
      1. 集中・改善・勉強すべき3つのことをときどき立ち止まって明らかにする
      2. 知的生産と能力伸長の循環を生み出す(挑戦する→力がつく→さらに挑戦する→もっと力がつく→
      3. 誰も見ていなくても、誰から求められなくても仕事では自分の持てる能力をすべて注ぎ込んで完全を目指す
    3. 集中力
      1. 一つのテーマに集中して勉強する。8割理解したら次へ
      2. 留意点
        1. テーマの優先順位を間違えてはいけない
        2. 1テーマに必要以上にこだわりすぎない
    4. 強みと弱みを理解する
      1. 成し遂げる能力の本質は習慣的な力
      2. 強みは伸ばし、弱みは克服する
    5. 意思決定
      1. 問題の性質を知る
        1. 一般的に前例があるような基本的な問題
          1. 原則と手順に従って解決→間違いは少ない
        2. 例外的な問題
      2. 具体的な手順、実行責任者、担当者が明確になっていない意思決定は「意図」にすぎない
      3. 正しい決定は相反する意見や異なる視点からの意見にもまれて生まれる。十分な検討をされ、全員の理解が深まっていないとダメ。
      4. 効果とリスクを比べて必要か不要か検討する
      5. リーダーシップ
        1. 仕事
          1. 組織のあいまいな理念をチームの目標という具体的なものにかえる
        2. 責任
          1. 責任をリーダーが負い、部下に仕事をさせて、部下を誇りに感じる
        3. 信頼
          1. 話が信じられる
          2. 言動が一致している
          3. 一貫性がある
          4. 好かれることとは違う
    6. セルフマネジメントの留意点
      1. 自分の強みを知る
      2. 自分の得意な仕事のやり方を知る
        1. 仕事の方法
          1. 読む人間
          2. 聞く人間
        2. 人や組織との関わり方
      3. 自分の価値観を知る
    7. 第二の人生をもつ
      1. キャリアの転換
      2. 本業の他に副業的なキャリアや趣味をもつ
      3. ソーシャルアントレプレナー(篤志家)になる
      4. 定年になった時のためにセカンドキャリアを育てる
      5. 本業で挫折したときにセカンドキャリアが助けてくれる
    8. 成長について
      1. 成長するサイクル
        1. 仕事に真剣に取り組む
        2. 責任ある存在になる
        3. 自信を持つ
      2. 成長の種類
        1. 内なる成長
          1. 能力やスキルの習得
        2. 外なる成長
          1. 人間としての器を大きくする
  2. 組織と個人の関係
    1. フラット型組織
      1. 情報はメンバー間で平等に伝達されるべき
      2. 部門や部署中心ではなく、目的に応じたチーム中心の組織
      3. 中間管理層の役割はJITな情報提供とインフラを整える
      4. 個人は情報を取捨選択して問題発見と解決をする→自己実現とキャリアアップを繰り返す
    2. 個人の強みを引き出す組織
      1. 個人の弱点を補い、強みを最大限に活用する
      2. 個人の追い風となる組織
    3. コミュニケーションについて
      1. 情報の受け手が主人公、発信者は違う
      2. 情報の交換だけでなく、感情の共有が不可欠
    4. 経営の本質はコミュニケーション
      1. 自社はコミュニケーションでマーケットや社会とつながっている
      2. コミュニケーションの循環
        1. 1.コミュニケーションで内部を活性化
        2. 2.サービスを作る
        3. 3.外部とのコミュニケーションで社会に提供
        4. 4.外部からのコミュニケーションによって結果を組織に取り込み→1へ
  3. マネジメントの本質
    1. 人間のマネジメント
      1. 人間に関わるもの
      2. 人と人との関係に関わるもの
      3. 人事の意思決定は重要
        1. 失敗したら再異動を行う
          1. 誰もが失敗するポストは廃止
    2. 組織のマネジメント
      1. 仕事に共通する価値観と目標を持たせるもの
      2. 組織とメンバーを成長させる
      3. 構成員間の意思疎通、責任の確立を促す
    3. 成果のマネジメント
      1. 多様で総合的な評価基準をもつ
      2. 目的は顧客の満足
    4. マネジメントとは
      1. 組織社会で知識を行動に具体化することに責任をもつもの
      2. 人に属するものではなく、仕組みや役割そのもの
      3. 人と組織を成長させる哲学
    5. 企業の目的
      1. 顧客を創造すること
        1. 市場の論理を基準にマーケティングを行い、イノベーションを模索する
        2. 何を事業にするか決めるのは顧客。企業は顧客に基づいて事業を定義する
        3. 事業の定義を組織全体に浸透させることがトップマネジメントの第一の責任
        4. 事業の目標
          1. マーケティングの目標
          2. 集中すべき市場領域を決める
          3. イノベーションの目標
          4. 経営資源の目標
          5. 生産性の目標
          6. 社会的責任の目標
          7. 利益の目標
        5. 事業の定義
          1. 環境
          2. 社会、市場、顧客
          3. 目的・使命
          4. 何を最大の目的にして、社会に貢献するか
          5. 強み
          6. 目的・使命を達成するための強み
          7. 事業の定義には賞味期限(長くても3年)があるので、再検証が必要
          8. 再検証の時期
          9. 目標が達成したとき
          10. 急速に成長したとき
          11. 予期せぬ成功を収めた時
          12. 予期せぬ失敗をしたとき
      2. 利益とは
        1. 企業の目標達成と事業を存続させるための必要コスト
  4. 起業家の戦略
    1. 成功する条件
      1. 常に市場中心で考える
      2. 財務上のプランをもつ
      3. トップマネジメントの仕組みをつくる
        1. 互いに理解と信頼に基づいたチームが機能するまでには3年かかる
        2. 必要な準備
          1. 創業者と幹部が自社の重要な事業活動について再検討し、事業の方向性を明確にする
          2. 主な幹部の強みや得意分野をはっきりさせる
          3. 各自の強みに応じてそれぞれ最適な担当分野を決める
    2. 4つの戦略を組み合わせる
      1. 総力戦略
        1. 失敗のリスクが大きい
        2. イノベーションに次ぐイノベーションが必要
        3. 先駆者のアドバンテージがとれる
      2. ゲリラ戦略
        1. 創造的模倣戦略
          1. 既存製品の改良に力点を置いた後追い戦略
        2. 柔道戦略
          1. 先行する企業の弱点をついて、局地的に勝つ
          2. 先行者のスキ
          3. 傲慢
          4. いいとこどり
          5. 尊大な誤解
          6. 創業者利益という錯覚
          7. 多機能の過剰な追求
      3. ニッチ戦略
        1. 関所戦略
          1. 部分的に不可欠な地位を築く(必要な部品をおさえるなど)
        2. 専門技術戦略
        3. 専門市場戦略
      4. 顧客創造戦略
        1. 効用戦略
          1. 販売法やサービスを変える(デパート→カタログ販売)
        2. 価格戦略
          1. 価格設定の対象と方法を変えて顧客の消費意欲を刺激
        3. 事情戦略
          1. 顧客の事情をニーズととらえて対応(分割払いシステム)
        4. 価値戦略
          1. 製品の価格を越えた付加価値を提供
  5. 企業社会の論理と倫理
    1. 資本主義社会の次は「知識社会」
      1. 知識社会を担う人間は教育ある人間
        1. 分析的な能力を持ちながら、同時に経験的な知覚をもつ
        2. サブトピック 2
  6. ネクスト・ソサエティを展望する
    1. 個人と社会は補い合う
    2. 個人と組織・集団
      1. 組織は個人に役割とポジションを与える
    3. 社会は「効率」と「理念」(実用主義と原理主義)の両面で構成される