1. 科目
    1. マメ科 ソフォラ属
  2. 原産国
    1. ニュージーランド オーストラリア東岸温帯夏雨気候区
  3. 別名
    1. メルヘンの木
  4. 特徴
    1. 樹皮がサルスベリのようにツルツルしている
    2. 茎がカクカクしている
    3. 茎が折れ曲がった節から5mmに満たない小さい葉が7〜10枚きれいに並んでいる
    4. 春〜初夏に黄色の花をつける
  5. 性質
    1. 日当たりが大好き
      1. 耐陰性なし
    2. 耐暑性が強い
    3. 耐寒性が強い
      1. 霜や雪が当たらなければ0℃程度まで屋外で越冬可能
      2. できれば、冬は屋内で10℃以上での管理が望ましい
    4. 乾燥に弱い
    5. 過湿に弱い
  6. 育て方
    1. 置き場所
      1. 日当たりが良い場所に置く
        1. 冬以外は屋外が望ましい
        2. 急に真夏の屋外に出すとびっくりして葉焼けを起こしてしまうのでゆっくり慣らす
        3. 真夏は半日陰に置く
      2. 乾燥に弱いので屋内では空調の風が当たらない場所に置く
    2. 水やり
        1. 土の表面が乾いてきたら鉢底から滲み出すくらいたっぷりと水を与える
        2. 葉水をあげる
          1. 葉からも水を吸収するため、通常の水やりよりも葉水でバランスを取ってあげると良い
          2. 毎日(1日2回でも良い)
        3. ウォーターサンドの場合
          1. 鉢底に穴がない器を使って育てている場合は、器の5分の1から4分の1程度まで水を入れておき、水が完全になくなったら継ぎ足すと良い
        1. 朝の気温が20℃を下回ったくらいの時期から徐々に水を吸わなくなる
        2. 徐々に水やりの回数を減らしていき、5〜10℃程度の環境下の場合は少し乾かし気味にする
        3. 暖房の風で乾燥してしまうのを防ぐために葉水は欠かさない
    3. 管理温度
      1. 耐暑性があるため、暑さはあまり意識しなくて良い
      2. 20℃を超えた春頃から生育が良くなる
      3. 耐寒温度も0℃と観葉植物の中では比較的耐寒性があるが、室内で管理する場合は10℃以上の場所で管理する
    4. 植え替え
      1. 根詰まりしてくると水が染み込みづらくなるため2年毎の植え替えが望ましい
      2. 真冬と真夏は避ける(おすすめは5〜6月)
      3. マメ科の植物に共通の特徴で根をいじられるのを嫌うので、土はなるべく落とさず増し土で植え替える
      4. 土は水はけの良いものを使う
        1. おすすめの土
          1. 粒の大きめの観葉植物用の土
          2. 観葉植物用の土に川砂・バーミキュライト・パーライトをブレンドしたもの
          3. 腐葉土に赤玉をブレンドしたもの
          4. 目安は4:6で川砂で水はけを調整
    5. 肥料
      1. 特に肥料が無くても育つ
      2. 与える場合は生育期の4〜9月頃に緩効性化成肥料の液体肥料等を2〜3回/月に分けて与える
        1. 液体肥料は1週間程度しか持たないので分けて追肥すると良い
    6. 増やし方
      1. 「挿し木」により比較的簡単に増やすことができる
        1. 方法
          1. ①枝の長さを10cm程度に切り、下から3〜4節くらいまでの葉を全て切り落とす
          2. ②葉をとった節の部分が土に埋まるよう挿して、枝が動かないように湿度を保って明るい日陰で管理する
          3. ③2〜3ヶ月程度で根が生えてくる
        2. 時期
          1. ①梅雨の時期(5〜6月)に挿し木を行う
          2. 梅雨の時期は湿度が高く土の水分が蒸発しにくいため
          3. ②真夏の日差しが強い時期はそのまま日陰で管理
          4. ③秋の育成期になった頃に植替をしても経過良く育つ
    7. 病気・害虫対策
      1. 病害虫が付きにくく丈夫で育てやすい
      2. 稀にカイガラムシがつくことがある
        1. カイガラムシの特徴と対策
          1. 風通しの悪い環境で発生しやすい
          2. 放っておくとすぐに繁殖し、すす病などの原因にもなる
          3. 幼虫を見つけたら早めの駆除が必要
          4. 成虫となってしまった場合は殻で覆われており薬剤が効きにくいため、歯ブラシ等で除去する