映画タイトル
フランシスコの2人の息子
2005年に公開されたブラジル映画。(ポルトガル語)
監督
ブレノ・シルヴェイラ
本作が初監督
この映画のテーマ(一貫したメッセージ)
自分がなりたい、”夢”を追い続ける
豊かな暮らしへの希望を求め続ける
構成
フック
『昔、僕の父は言われてた。友達や家族から。 ”現実には起こるはずのない、夢ばかり見てる奴”。”イカれてると”。 でも、逆だった。父は正しかった。』
話のラスト、音楽で成功したエミヴァルが、 冒頭で父のことを語っている。
子供の目線から見た”周りの世界”はとても狭い。 更に田舎生まれ。突飛な考えを持つ者はだいたい”頭がおかしい”と罵られてしまう。 そんな父親を、子供のミロズマルは【お父さんは変わった人なんだ】 その時はそう思っていた。
のちに成功し、「音楽をやれ」と言って一生懸命応援してくれた父に感謝し、讃えている。
1962年、ブラジル・ゴイアス州、 シチオ・ノーヴォ。 片田舎で小作人として生活するフランシスコと、その妻エレナ。
フランシスコは、音楽が好きだった。 ラジオを用意し、電波を受信する電線を夢中で自作した。 ラジオすらまともに聞けない田舎。
エレナがそっと話しかける。 「うるさい、(やっと聴けるようになった)ラジオを聴かせろ」 愛するエレナは二の次。
エレナは、ラジオを夢中で聴いているフランシスコに優しく話しかけるが、 当の本人は聞く耳を持たない。 「…妊娠したの」
その一言で、二人はやっと目が合った。 フランシスコは本当に心から嬉しそうな顔でエレナを見た。
日常
一人目の赤ちゃんが産まれる。 名はミロズマル。
「あなた、赤ん坊の耳を休ませて」 一日中、夜になってもフランシスコは赤ちゃんを抱っこしながらラジオを聴いていた。 しかし愛し合う夫婦。エレナはフランシスコに優しい笑みを浮かべながら傍へ座った。
「ミロズマルは音楽が大好きなんだ」 「もう一人、男の子を産んで歌手にしよう。デュオだ。」 子供には、自分が好きな”音楽”で生きていって欲しい
フランシスコは、小作人として汗水垂らして生きるよりも 音楽家として生きる方が楽しい。 そう信じていた。 人に使われながら生きる生活は辛いし、嫌だ。
ラジオから『停電のお知らせ』が流れてくるが、フランシスコ達の家は電気が通っていないので関係ない。 エレナは洗濯をしたり、料理を作ったり、 フランシスコは畑を耕し、普段となんら変わりない時間を過ごす。
息子のミロズマルはラジオのチャンネルをいじったりして遊んでいる。 2人目はエミヴァルと名付けた。 そしてエレナは3人目の子を身ごもっていた。 「名はマルレーネに。」
フランシスコとエレナはたくさん愛し合った。 「(4人目の子は)エマヌエル。」 5人目も身ごもる。 名はウェリントン。
6人目はヴァルテル。家で産気づき、急いで車で病院へ向かう途中で産まれる。
「デュオどころか聖歌隊が組めるわ」 沢山の子宝に恵まれた。
才能の種
1972年、ゴイアス州・ピレノポリス。
"聖アナの礼拝記念"行事に家族は参加しに行った。 聖母マリアが描かれたタペストリーの前で家族写真を撮る。
会場では遊園地のような遊具が沢山設置され、ステージ上では男性デュオがギターを持ち愉快に歌っている。
「母さん、僕も出て歌うよ」 ミロズマルは父に似て音楽が好きだった。 「上手かったら褒美を。約束だ。」
そしてミロズマルはステージに立ったが、声も発さず微動だにしない。 だんだんと会場がざわつく。 「歌え!」フランシスコが声をかけても動かない。
やっと歌い始めたと思ったら、”ド”が付くほどの音痴。 「仕方ないわ。小鳥じゃないのよ」
♪~ 甘いキスをしたよ とろけるように甘い そんなキスを交わしてから あの娘しか目に入らない すばらしい贈り物だよ
しかしミロズマルは音楽が好き。自分の精一杯を出した。
「どうだった?」 ミロズマルはキラキラした眼差しでステージから降り、お父さんに駆け寄った。 「ひどい、あれは歌じゃない」 そんな…… 褒めてもらえると思ったのに。
エレナ「ご褒美をもらうといいわ」 ミロズマル「要らない」
しかし、音痴の息子を見かねたフランシスコは ハーモニカを買い与えた。
こんな風に練習しろ、などと 特に言うわけでもなく。
エミヴァルは【お兄ちゃんかっこいい!】とそんな眼差しで見ている
ミロズマルはフランシスコにハーモニカを買ってもらって以来、朝から晩まで音を鳴らしていた。
「まだ子供よ」 「一人前に育てるんだ。もし音楽でダメだったらどうなる?」 「それでもいいわ」 「一生小作人だぞ」 エレナは子供が元気に、すくすくと育ってくれればそれでよいと思っていたが、 フランシスコは息子を”音楽”で生きていかせようと本気だった。
フランシスコは近隣に住む、貧しい子供達の為、借家の家の壁を壊し、学校を造ろうとしていた。
家と土地を貸しているエレナの父にとっては、勝手に壁を壊され、そこに学校を造ろうとしている。 そんなことは到底許せない。
「なぜ学校なんだ?」 エレナ「村まで遠すぎるわ」 「ここは俺の家だぞ。勉強なんかさせたらロクな者にならん」 「独り立ちさせたいの」
フランシスコ「子供の将来に必要です。うちの地区は子供が多すぎて 連れてこられません。なんせ15人以上ですから」 ピレノポリス・市長へ直談判しに行った。 「教育は”義務”だとラジオで聞きましたよ」
市長を説得出来、ノートなど学習に必要なものが子供達に贈られた。
早速学校が始まり、先生も呼んで授業が始まった。 子供達は皆、真剣に取り組んでいる。
相変わらずミロズマルはひたすらハーモニカを吹いていた。 しかし一向に上手くならない。がむしゃらに吹いているだけ
さすがのフランシスコも 「うるさい!朝から晩まで吹くな。もっと静かなことをしろ」 家の中で大音量で吹かれたら、たまったもんじゃない。
ミロズマルは家の中から出て行ってしまった。
思わず怒鳴ってしまった。 練習はしてほしい。 しかし一向に上手くならないミロズマルにイライラしていた。
フランシスコとミロズマルの間には気まずい空気が流れていた。 今日も畑を耕しているフランシスコの元へ、ミロズマルはお昼ご飯を持っていく。
ハーモニカはもちろん肌身離さず持ち、吹く暇があれば練習していた。
ふと、フランシスコが作業の手を止める。 ミロズマルのハーモニカが心地よく、上達していることに気づく。 フランシスコは隣でお昼ご飯を食べながら微笑んでいた。
「コツを覚えたな。次はアコーディオンをやれ。弟と組むんだ。」
フランシスコは小作人でありながら、アコーディオンと 弟が使うギターを買うために 作った作物、家畜、父の形見の銃までも売ってしまった。
「頭がイカれたな」 周りからはそう見られていた。
アコーディオンを受け取ったミロズマルはとても嬉しそう。 フランシスコも笑顔だ。
早速、ハーモニカからアコーディオンに楽器を持ち替え、練習が始まった。 相変わらず家の中はうるさいまま。 「父さん…」 「黙って練習させろ」
「僕には?」 エミヴァルがギターを受け取ると 「本物のサッカーボールが欲しいよ」と ちょっと不機嫌。
フランシスコは 家畜の雄鶏が”コケコッコー!”と高らかに、 遠くまでよく聞こえるよう 鳴いているのにピンときた
「あれをマネしろ。毎朝歌っていれば…上手くなる」 そしてそれから毎日、訳の分からないまま ミロズマルとエミヴァルは産み落とされた新鮮な生卵を丸飲みさせられた
フランシスコはこの時単純に 雄鶏のように、高らかに力強い歌声の歌手になってほしいという思いで やった
フランシスコの家族はお祭りへ出掛けた。
そこには土地所有者のエレナのお父さんもいた。 【地区内の子供達のために、貸してやっている家を壊し、学校を造るなんて…】 「元気か?」とフランシスコに表面上の挨拶をした
フランシスコの持っているアコーディオンを睨みつけ、怪訝な顔。 「どこであんな楽器を手に入れた?」 エレナ「買ったの」 「!?…ありったけの作物を手放したな。土地代も払わずに」
ミロズマルはその会話を隣で聞き、(自分の家が貧しいのはよくわかっている) 家の財産を全て賭けて買ったものなのだと知る。
【そこまでして買ったものだったなんて…】
エレナ「やめて」 隣にはそのアコーディオンをもらったミロズマルがいる。 子供にだってわかるような話の内容だ。聞かせたくない。
「町の連中の噂は本当だったな。フランシスコは頭がイカれちまったよ」
会場の奥からは愉快な歌が聞こえてくる。 アコーディオンを持った男が歌っている。
♪~ 今日 翼を広げて 僕は家を飛び立つ 僕の心を射止める 真の恋人を求めて 熱い思いを胸に 家族に見送られて 夢は褐色の肌の 娘との情熱的なキス 金髪娘との駆け落ちも アコーディオンよ 歌え 僕はめかし込んだのさ 栗色や金髪娘のために
「失礼。息子がアコーディオンを練習している、教えてくれ」 その男にフランシスコは頼み込むが、「バカ言え」と突っぱね返されておわり。
ミロズマルは、男の演奏するアコーディオンの手の動きをじっと見て、演奏技術を盗もうと真剣なまなざし。
「ボウズ、来いよ」 演奏していた男は、その真剣なまなざしに思わず手招きしていた。 「まだ弾けないんだ」 「素晴らしい楽器だ。弾けない奴があるか。」
「一度しか教えないから、注意してよく聞くんだぞ」 ミロズマルは蛇腹の動かし方を教えてもらった。 男も、真剣に学ぶ姿に笑顔だ。 二人にとっても楽しい時間だった。
二人が才能を開花し始めた頃、エレナのお腹には7人目の子供がお腹にいた。名前は「ウェルソン」と名付ける。
冒険
「首都ブラジリアで軍と衝突があった」ラジオでそう流れる中、移動中のバスの中から軍隊を見た。
地獄へのきっかけ
フランシスコと二人の息子がコンテストに出たりと音楽に夢中になっているので、本業はもちろん疎かになってしまっていた。
ついに土地権を持つエレナの父から「土地を返せ」と家を追い出されてしまう。
地獄
土砂降りの雨の中、引っ越す家までやってきた。 ぼろぼろ。
しかし、電気は通っていた。 以前の家は電気が無かった。 フランシスコはスイッチを入れたり、消したり…
息子がポリオと宣告されてしまった。 治す術が無い。
「土砂降りよ。二人とも何処へ行っていたの?」 「お店の人が、ツケじゃ売れないって」 「次はお父さんに行ってもらうわ」 遂にお金も底をつき始め、食べ物さえも食べれない日々が始まっていた。
旅はあっという間に4カ月が経っていた。 フランシスコとエレナには連絡のひとつも無い。
フランシスコは息子2人を探しに向かったが、結局見つからず、家へ引き返した。
ミランダは他の子供をエサにまた金を稼ごうとしていた。
2度目の旅が上手くいっていた矢先、 夜の車での移動中、正面からトラックと衝突し、病院に運ばれる。
ミランダとミロズマルは命に別条が無い程度の怪我で済んだ。 しかし、エミヴァルは帰らぬ人となってしまった。
ミロズマルはミランダから「エミヴァルは家に帰ったよ」と教えられ、 先に帰ったのか、と顔が見れていない不安を残しつつ、ミランダと家に帰る。
「ヒット曲が無いと売れないからなぁ」 レコード会社と契約が決まったのに、まるで”レコードなんて出さない”といびられているようだった。
天国へのきっかけ
ミランダという男に会った。 彼は「二人は才能がある。天才だ。」
ミランダと旅に出ることになった。
旅先の中継点のレストランで歌を披露する。 ミランダが「なんて素晴らしい歌なんでしょう」と
しかし、旅は一週間で終わることは無かった。 むしろ上手く進み、どんどんと売れっ子街道を走っていた。
サブトピック 1
サブトピック 3
フランシスコが持っている資金を全て電話用コインに変え、ラジオ局へ「ゼゼ・チ・カマルゴ&ルシアーノの曲をリクエストするよ」と 何度も何度も、偽名を使って電話をかけた。 職場の仲間にも協力して欲しいと頼み込み、時には公衆電話の順番待ちをしている後ろの人にまでリクエストさせた。
天国
父のおかげで「ゼゼ・チ・カマルゴ&ルシアーノ、~」 ラジオにミロズマルとウェルソンの歌が流れた。
サブトピック 1
価値観
このストーリーのなかで、仕込まれていた
「仕組み」は?
日常のシーン
暮らしは裕福とは言えないけれど、幸せな日々。フランシスコとエレナ、まだ幼い頃の子供達が家族で食卓を囲む。 描かれるシーンは まるで”ラジオから流れてくる映像”のような演出。
ここまでの日常のシーンは回想のような、 ↑上記、まるで”ラジオから流れてくる映像”のような演出。 ここで一区切り、映画のタイトルが暗転し出てくる。
”小鳥”
やっと歌い始めたと思ったら、”ド”が付くほどの音痴。 「仕方ないわ。小鳥じゃないのよ」
「どうだった?」 ミロズマルはキラキラした眼差しでステージから降り、お父さんに駆け寄った。 「ひどい、あれは歌じゃない」 そんな…… 褒めてもらえると思ったのに。
しかし、音痴の息子を見かねたフランシスコは ハーモニカを買い与えた。
サブトピック 1
サブトピック 2
サブトピック 3
サブトピック 4
フランシスコは、音楽が好きだった。 ラジオを用意し、電波を受信する電線を夢中で自作した。 ラジオすらまともに聞けない田舎。
「ミロズマルは音楽が大好きなんだ」 「もう一人、男の子を産んで歌手にしよう。デュオだ。」 子供には、自分が好きな”音楽”で生きていって欲しい
♪~ 今日 翼を広げて 僕は家を飛び立つ 僕の心を射止める 真の恋人を求めて 熱い思いを胸に 家族に見送られて 夢は褐色の肌の 娘との情熱的なキス 金髪娘との駆け落ちも アコーディオンよ 歌え 僕はめかし込んだのさ 栗色や金髪娘のために
ミロズマルが初めて、 音楽で仕事をしている男がアコーディオンを使って演奏しているのを見たとき
サブトピック 2
サブトピック 3
サブトピック 4
サブトピック 6
サブトピック 7
サブトピック 8
サブトピック 9
「理由のトリガー」は?
やっと歌い始めたと思ったら、”ド”が付くほどの音痴。 「仕方ないわ。小鳥じゃないのよ」
この、初めてミロズマルが歌うシーンで もし音痴ではなく歌が上手かったら 困難は描かれず、スター街道まっしぐらの、また違うお話の構成だったかもしれない。
共感も生まれにくい?
フランシスコは近隣に住む、貧しい子供達の為、借家の家の壁を壊し、学校を造ろうとしていた。
「共感のトリガー」は?
サブトピック 1
「内的独白」は?
サブトピ「ミロズマルは音楽が大好きなんだ」 「もう一人、男の子を産んで歌手にしよう。デュオだ。」 子供には、自分が好きな”音楽”で生きていって欲しい
フランシスコは、小作人として汗水垂らして生きるよりも 音楽家として生きる方が楽しい。 そう信じていた。 人に使われながら生きる生活は辛いし、嫌だ。
さすがのフランシスコも 「うるさい!朝から晩まで吹くな。もっと静かなことをしろ」 家の中で大音量で吹かれたら、たまったもんじゃない。
思わず怒鳴ってしまった。 練習はしてほしい。 しかし一向に上手くならないミロズマルにイライラしていた。
「あれをマネしろ。毎朝歌っていれば…上手くなる」 そしてそれから毎日、訳の分からないまま ミロズマルとエミヴァルは産み落とされた新鮮な生卵を丸飲みさせられた
フランシスコはこの時単純に 雄鶏のように、高らかに力強い歌声の歌手になってほしいという思いで やった
フランシスコの持っているアコーディオンを睨みつけ、怪訝な顔。 「どこであんな楽器を手に入れた?」 エレナ「買ったの」 「!?…ありったけの作物を手放したな。土地代も払わずに」
ミロズマルはその会話を隣で聞き、(自分の家が貧しいのはよくわかっている) 家の財産を全て賭けて買ったものなのだと知る。
【そこまでして買ったものだったなんて…】
エレナ「やめて」 隣にはそのアコーディオンをもらったミロズマルがいる。 子供にだってわかるような話の内容だ。聞かせたくない。
「失礼。息子がアコーディオンを練習している、教えてくれ」 その男にフランシスコは頼み込むが、「バカ言え」と突っぱね返されておわり。
サブトピック 1
ミロズマルは、男の演奏するアコーディオンの手の動きをじっと見て、演奏技術を盗もうと真剣なまなざし。
サブトピック 1
サブトピック 7
サブトピック 8
サブトピック 9
各シーンで自分の人生とリンクしたシーンは?
サブトピック 7
そのときなにがあったか?
どんな場面だった?
そのときなにを感じていた?
そのときどうした?
そのときの行動が、その後じぶんにどんな影響を与えた?
今のあなたが再解釈すると、どう感じますか?
登場人物像/役割
サブトピック 1
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サブトピック 3
サブトピック 4
サブトピック 5
サブトピック 6
サブトピック 7
気に入ったセリフ
『昔、僕の父は言われてた。友達や家族から。 ”現実には起こるはずのない、夢ばかり見てる奴”。”イカれてると”。 でも、逆だった。父は正しかった。』
サブトピック 2
サブトピック 3
サブトピック 4
サブトピック 5
サブトピック 6
あなたの人生のなかで、今の自分に影響を与えていたと感じるセリフを思い出しましたか?
父
母
兄弟
後輩的な人
先輩的な人
師匠的な人
出会ったこと・もの
監督がもっとも力を入れたと感じるシーン
どのシーンか?
どんなシーンか?
なぜそう感じたか?
"聖アナの礼拝記念" ・聖母マリア像がブラジルのパライーバ川から「姿を現した」出来事が、形容詞的用法でノッサセニョーラアパレシーダとして定着 ・数あるカトリック諸国の中でもブラジルにしか存在しない“褐色の聖母”
”パライーバ川”(のちにミロズマルとエミヴァルがミランダの車の中で歌った歌の歌詞に川の名が出てくる) で漁をしていた貧しい漁師たちが、魚が獲れない時期が続いて困窮していた頃、ある漁師の網にかかったのは、頭の取れた聖母マリア像。 もう一度投げた網にはマリア像の頭がかかり、なんとそれらがピタリとはまった。漁師は感動し、聖母マリア像を持ち帰って祭壇をつくり、毎日祈りを捧げた。 その後、不思議なことに漁をするとカヌーが転覆するほどのたくさんの魚が獲れる幸運に恵まれた。
『ブラジルにしか存在しない“褐色の聖母”』 歌詞にはカトリック諸国ならではの一文が入っている。