1. ティンバーゲンの4つの問い
    1. 機能的行動
      1. 例 配属相手を引き付けるため
    2. 至近的行動
      1. 例 ホルモンバランスが変化したため
    3. 発達学的行動
      1. 例 親の行動を見て学習したため
    4. 進化的行動
      1. 例 遺伝的に残っているため
  2. 活動時間配分
    1. 動物の行動の時間配分のこと
  3. 記録
    1. 行動目録 エソグラム
      1. 活動時間配分がわかる
    2. 個体識別
    3. 記録媒体を決める
    4. データの記録方法を決める
      1. 連続記録
        1. 目的の行動が起きたら、記録する
        2. 見失うと失敗する
      2. ワンゼロ記録
        1. 時間内に行動が起きたかを記録する
        2. 複数記録できる
      3. 瞬間記録
        1. 一定時間に一度の行動を記録する
        2. 複数を記録できる
    5. 動物の追跡方法を決める
      1.  連続 個体追跡サンプリング
        1. 一定の個体
      2. ワンゼロ 個体 全生起サンプリング
        1. 全体の個体
        2. 低頻度で起きるものに適している
  4. ライオン
    1. 生理周期が同調する
      1. 瞬間記録 個体 スキャンサンプリング
        1. 一定の時間の全体の個体
      2. 子育てが共同ででき、生存率が上がる
    2. 妊娠する確率が極めて低い
      1. オス同士の争いを緩和する
    3. 新たに加入したオスが乳児を殺す
      1. メスの授乳を止め、自信の繁殖のチャンスを増やす
  5. 非血縁者間の利他的行動
    1. 相互利他行動
      1. 受け手のみが利益を得る
    2. 相互扶助行動
      1. 双方が利益を得る
    3. 操作
      1. 操作した個体のみが利益を得る
        1. 例 托卵 他の鳥に卵を託す
  6. 遺伝子
    1. 遺伝子構造体のことを
      1. 遺伝子型という
    2. 遺伝子型から導かれる形質のことを
      1. 表現型という
    3. 血縁者経由で得られる利益を包括適応度という
    4. 繁殖の確率を高めるような行動の選択を血縁選択という
  7. 自然選択の考え方
    1. 変異
    2. 至近的説明
    3. 競争
    4. 自然選択は個人レベルで起こる
      1. 自分自身がより多くの子孫を残すため
      2. 利他的行動
  8. 自然の選択説
    1. チャールズ・ダーウィンによって提唱
    2. 種の起源の中で説明
    3. キリスト教は人間は神によって作られたと考えていた
      1. 進化論に強い反発
  9. 霊長類学
    1. 今西錦司
      1. 種の社会はどのように進化するのか
    2. 類人猿研究はルイス・キーリーと3人の弟子たちによってはじめられた
  10. 霊長類の特徴
    1. 両眼立体視
    2. 拇対向性
  11. 霊長類
    1. 鳥類への対抗
      1. 身体の大型化
        1. 小高たする方向に進化した鳥類に対して有効
      2. 集団生活
        1. 猛禽類の発見効率が向上
    2. 繁栄
      1. 身体が小さい種は主に昆虫食に
      2. 大きい種は主に葉食に
    3. 種による食物選択の違い
      1. ブラウザー
        1. 量より質をの良い食物を摂取する動物
      2. グレイザー
        1. 質より量を重視して摂取する動物
    4. 繁栄に成功した系統群
      1. オナガザル亜科
        1. 高い消化能力
        2. 短い出産感覚と早い初産
      2. コロブス亜科
        1. 腸内細菌による高い消化能力
        2. 短い出産感覚と早い初産
    5. 繁栄できなかった系統群
      1. 類人猿
        1. 果実への依存度が高い
        2. 長い出産感覚と遅い初産
        3. 適応戦略
          1. オラウータン:単独性、テナガザル:ペア型集団
          2. ボノボ:離合集散,ゴリラ:葉や草本食
    6. フォールバックフード
      1. 安定して得ることができ、好ましい食物が不足したときに依存する食物
    7. 熱帯林に類人猿がいる意味
      1. 種子散布
        1. 霊長類に種子を運んでもらうため
        2. 吞み込み型
        3. 頬袋型
  12. 社会生態学モデル
    1. 1980年代に食環境と霊長類の社会性の進化との関係が注目されるようになり登場した
    2. 食環境と捕食圧によってメスの軍医性が規定される
  13. 繁栄戦略
    1. r戦略
      1. 多産多死
      2. 子育ての労力が少ない
      3. 捕食リスクが高い
    2. k戦略
      1. 少産少死
      2. 労力が多い
      3. 捕食リスクが少ない
      4. 霊長類は基本的にk戦略
        1. 樹上生活
        2. 巣を持たない
        3. 大きな脳
      5. 概要
  14. 類人猿の生活特徴
    1. ゆっくりじっくり育てる
  15. 人類の生活特徴
    1. 極めて短い出産間隔
    2. 成長に多大な時間を要する
      1. 10代の途中で繁殖能力
      2. 身体や心の成長にはさらに時間が必要
    3. おばあちゃん仮設
      1. 高齢出産にはリスクが伴う
    4. 血縁選択
      1. 血縁者の生存や繁殖の確率を高めるために進化したような行動を指す
      2. 個体が得られる全適応度のことを包括適応度という
  16. オラウータン
    1. メスは単独性
      1. 他のメスと子育ての協力ができない
    2. 東南アジアでは過酷な環境
      1. 少ない食物
      2. 捕食者のトラ
  17. 霊長類の生殖
    1. 異型配偶子生殖
      1. オスとメスが異なる配偶子を用いる生殖
        1. 例 多細胞生物
    2. 発情兆候
      1. 交尾可能であることを示すシグナル
        1. 種によっては見られない
          1. 集団形態の違いによるもの
      2. 季節によって発情の季節性を持つ種もいる
        1. 食べ物の関係などによるもの
      3. 複雄群を形成する種で見られる
      4. テナガザルはペア型の集団を形成するため発情兆候が見られない
    3. メスからの誘いかけを頼りにメスとの交尾を行う
      1. オスはメスの排卵とタイミングを特定できているわけではない
    4. オス
      1. 精子競争
      2. 性選択
        1. 同性間選択
        2. 異性間選択
      3. 大型類人猿
        1. オラウータン
          1. 半単独性
          2. ロングコールによってメスを引き寄せる
          3. 強姦する
    5. 近親交配回避機構
      1. 分散
        1. オス化メスの一方の性が、出生地から分散する
      2. 心理的な交尾回避
    6. ホモセクシャル行動
      1. 緊張緩和の機能を持つ場合が多い
  18. エストロゲン
    1. 女性らしさを作るホルモンで、成長とともに分泌量が増え、生殖器官を発達、維持させる働きを持つ
    2. 肌を美しくしたりする作用がある
  19. プロジェステロン
    1. ステロイドモルモンの一種
    2. 妊娠の継続を助ける
  20. 子殺し
    1. 他の雄を取り除く
    2. メスの発情を再開させる
    3. 自身の子孫を残す
    4. ハヌマンラングール
      1. 単雄群
        1. 子殺しあり
      2. 複雄群
        1. 子殺しなし
          1. 乗っ取りが起こりにくい
          2. 乱婚であり、父性が曖昧
    5. ヒガシゴリラ
      1. 雄感の強い繁殖競争により、子殺しが起こる
      2. ヒルンガ火山群
        1. 子殺しが頻発
          1. 乳児の保護の上でオスは重要である
          2. オスがいない時に殺されることが多い
      3. カフジ
        1. 子殺しが稀
  21. 攻撃
    1. 単独霊長類
      1. 他個体が縄張りに侵入
        1. 他個体を排除
    2. ペア型霊長類
      1. 他個体の縄張りに侵入
        1. 他個体を排除
      2. ただ歳特定の異性のみ許容
    3. 群居性霊長類
      1. 集団内でも起きる
      2. 解決策
        1. 優劣順位をつける
          1. 反逆を起こすものは周囲の個体からしばしば攻撃される
          2. 劣位の意を示す表情が進化
          3. グリメイス
          4. 恐怖の表情
        2. 対等関係を保つ
          1. 重層社会
          2. 小集団が凝縮した大集団を作る
          3. オス間でトラブルが生じると、周囲の雄は劣勢の雄に加勢する
          4. オスは皆繁殖集団を維持できる
        3. 仲介行動を進化させる
          1. 対立個体の間に第三者が介入する
      3. 喧嘩がもし起きたら
        1. 和解行動
          1. 毛づくろいや抱き合い行動が行われる
  22. 遊び
    1. 霊長類
      1. 明確な目的がない
        1. 進化の視点で見れば、社会的・身体的発達のうえで役に立つと考えられている
      2. 特徴
        1. 優劣関係が現れてはいけない
          1. そのため、大人が加わるのは難しい
          2. 類人猿の大人は遊ぶ
          3. ハンディキャッピング能力がある
  23. 食物配分
    1. 社会関係を構築する働きがある
    2. マーモセット科と類人猿
  24. 心の理論
    1. 大型類人猿の社会性を支えているの認知機能
  25. 人類の化石証拠
    1. 700万年前
      1. サヘラントロプス・チャデンシス
    2. 600万年前
      1. オローリン・ツゲネンシス
    3. 580万年前
      1. アルディピテクス・カタバ
  26. 道具使用仮説
    1. 手を道具作成に用いるために二足で直立
      1. 否定
  27. 捕食者発見仮説
    1. 直立は捕食者発見に役立つ
      1. 否定
  28. エネルギー効率仮説
    1. ゆっくり歩くほどエネルギー効率が良くなる
      1. 否定されていない
  29. 日照緩和仮説
    1. 直立すると太陽の当たる身体部分を最小限にできる
      1. 否定されていない
  30. ディスプレー仮説
    1. 直立姿勢が外的の防護に役立つ
      1. 否定されていない
  31. 運搬仮説
    1. オスが子育てを助けるために食物を運搬するため
      1. 否定されていない
  32. 人類の進化
    1. 初期人類は基本的に植物食を取っていた
    2. 肉食がもたらしたもの
      1. 大きい脳容量
      2. 胃腸の縮小
    3. 直立二足歩行がもたらしたもの
      1. 巨大な脳
        1. 道具の使用、火の使用につながった
        2. サブトピック 2
      2. 手の自由
      3. 発音機能
  33. 生物多様性
    1. 種の多様性
    2. 遺伝的多様性
    3. 生物群集や生態系の多様性
    4. 景観の多様性
    5. 喪失の原因
      1. 基本的に人間活動
  34. 生物価値
    1. 直接的価値
      1. 消費的使用価値
        1. 市場を通らず直接消費される生物資源の価値
      2. 生産的使用価値
        1. 市場を通ってから使用される自然資源の価値
    2. 間接的使用価値
      1. 非消費的使用価値
        1. 消費されずに、人の利用という点で尊重される
      2. 予備使用価値
        1. 将来の潜在的利用のために残しておく生物資源の価値
      3. 存在価値
        1. 倫理的観点から支される非使用的価値
  35. 絶滅危険性
    1. レッドデータリスト
      1. 絶命の危険性がある種のリスト
      2. 国際自然連合が定める
    2. ワシントン条約
      1. 絶命の危険性のある野生生物の国際取引を規制している
  36. 絶滅可能性
    1. CR
      1. 10年または3世代以内に50%以上の確立で説滅の危険性がある
    2. EN
      1. 20年または5世代以内に20%以上の確立で絶滅する可能性がある
    3. VU
      1. 100年間に10%以上の確立で絶滅する可能性がある
  37. 絶滅の危険性以外の指標
    1. 希少種
    2. キーストン種
      1. 群集における生物間の相互作用と多様性の要になっている種
      2. 例 ラッコの数が減少
        1. ウニが増加
          1. ウニの食物である昆布が減少
    3. アンブレラ種
      1. 生育面積要求量が大きい種
        1. 日本ではクマヤ和紙、タカ類が該当する
      2. 生態的ピラミッドの最高位に位置する消費者が該当する
    4. 象徴種
      1. その美しさや魅力によって世間に特定の生育場所の保護をアピールすることに役立つ種
  38. 保全の方法
    1. 生育内の保全
      1. 植林活動
      2. 密猟の防止
    2. 生育外保全
      1. 負傷個体の保護
      2. 繁殖活動
      3. 遺伝資源の保管
  39. 再導入
    1. 飼育下の個体を本来の生息地に導入する
      1. 生育内保全と生育外保全をつなぐ
        1. 例 トキ、コウノトリ
  40. 自然選択によって進化したため=その行動が適応的であった
  41. 樹上生活に適応=熱帯雨林に誕生
  42. 適応的な行動として進化した
  43. なぜ生物がある機能を持つのかという問い