ブレーンストーミングは、参加者全員ができるだけ多くのアイデアを出し合うことを促す活動です。アイデアのぶつかり合いから新たな気づきやひらめきが生まれ、会社やチームが抱えている課題を解決することが期待できます。

このページでは、ブレーンストーミングを実施する際に考慮すべき6つのポイントを、調査・研究に基づいてまとめたので、生産なブレーンストーミングを成功させるためにお役立てください。

生産なブレインストーミンを行う前に

目標あるいは問題点を決める

ブレインストーミングは、潜在的な機会を発見するためだけでなく、特定の質問に対する答えを見つけるためにも使用されます。そのため、問題や目標を明確に定義することは、生産的なブレインストーミングを行う上で非常に重要です。

しかし、ブレインストーミングが適用できる状況には限界があります。例えば、将来の結果を予測するような問題では、ブレインストーミングを行うことが難しい場合があります。また、特定の専門知識を必要とするテーマの場合、参加者が限られてしまい、議論が制限されることがあります。

例えば、「バーチャルリアリティが支配するソーシャルメディアプラットフォームで、未来のユーザーはどのような行動をとるか」というようなテーマでは、その専門分野の技術的な知識や経験を持つ参加者しか議論に参加できないという障壁が生じるかもしれません。

参加者を事前に準備する（アジェンダを用意する）

参加者が新しいことに対して恐れを感じることがあるため、ブレインストーミングセッションのアジェンダを事前に用意することはとても役に立ちます。セッションの目的や背景情報、テーマについての詳細情報、関連するデータや報告書を提供することで、参加者がセッションに備えることができます。セッションの場所、日時、オンライン開催に関する詳細も含めた情報フォームを用意することも忘れなようにしてください。

また、セッションのルールも明確に伝えることが重要です。自由形式のセッションなのか、それともグループごとに構造化されたセッションなのかなど、全員が理解できるように説明しましょう。

以下は、あるプロジェクトの背景情報と問題点の例です。

Xmindのツリーテーブル構造を使って、参加者全員分のアジェンダを構築します。

さまざまな形を使って、異なる部分を分類し、リンクやファイルを挿入して簡単にアクセスできるようにします。

参加者のリストは短く、理想的には10人を超えないようにすることを忘れないでください。そうすることで、全員が話す機会を得ることができます。

また、参加者のリストを多様化し、さまざまな職種、文化的背景、年齢層が混在していることを確認するのがコツです。そうすることで、異なる視点が得られるため、より良いブレインストーミングの結果が得られるでしょう。ただし、これらの要素はインフォメーションシートの必須条件ではないので、定義された問題に応じて調整する必要があります。

参加者の多様性も忘れずに確認し、異なる視点を得ることでより良いブレインストーミングの成果が得られます。

ファシリテーターの存在も欠かせず、彼らは公平な平和の番人のような役割を果たし、セッションがスムーズに進むように調整します。これらの準備ができていれば、参加者は問題を定義し、自分たちの解決策を考え出すことができます。発散的思考が活性化され、ブレインストーミングの成果につながります。

会議の進行役を選ぶ

気まずい沈黙の、事前に全員を準備することは非常に大事です。事前に全員を準備することで、気まずい沈黙の可能性を減らすことができます。問題を定義することで、参加者は自分の解決策を考え出すことができます。ノースウェスタン大学のケロッグ経営大学院のリー・トンプソン教授によると、発散的思考は、一人で作業していても貴重な財産になるそうです。

しかし、進行役がいなければ、せっかくの準備も何の役にも立たないかもしれません！進行役は、公平な平和の番人のような役割を果たし、すべてを整え、セッションが正しい方向に進むようにする必要があります。

ブレーンストーミングセッション中

ブレーンストーミングセッションでは、第1段階で参加者全員に関連する背景情報やブレインストーミングの問題・テーマ、そして時間の調整などを伝えます。第2段階では、より具体的な内容に踏み込んでいきます。

Xmindには、複数枚のマインドマップを1つのファイルにまとめることができる機能があります。これにより、異なるステージをすべて1つの場所に保存することができ、共有や閲覧が簡単にできます。

過去のブログには、20以上の無料ダウンロード可能なブレインストームテンプレートがあります。これらはすぐに使えるように作られており、チームのニーズに合わせて選択することができます。事前にテンプレートを使用することで、ブレインストーミングの準備をスムーズに進めることができます。

実際にブレインストーミングを行う前に、ファシリテーターはブレインストーミングセッションでスムーズな議論が行われるよう、以下の要素を考慮する必要があります。

アイデアの流れをつかむ

社交的な言葉遣いを避けるために、チームによってはより構造化された形式でのブレーンストーミングを採用することがあります。

一般的な方法としては、参加者を複数のグループに分け、制限時間内に各グループの一人がラウンドごとにアイデアを出すことが挙げられます。このブレーンストーミングのプロセスでは、ルールに従い、メンバー間で共有されたアイデアを文書化するメモ係が必要です。

ブレーンストーミングのファシリテーターは、支配的な発言や他者を批判することがないように確認し、他のメンバーが攻撃的になりすぎる視点を抑える必要があります。

参考：

使用されているアイコンは、Flaticon.comのFreepikとGajah Madaによって作られています。

6 steps to organize a winning brainstorming session. BDC.ca. (2021, August 26). Retrieved January 19, 2022, from https://www.bdc.ca/en/articles-tools/business-strategy-planning/innovate/how-to-organize-successful-brainstorming-session

Torres, T. (2016, February 4). Why brainstorming doesn’t work (and what to do instead). Inc.com. Retrieved January 19, 2022, from https://www.inc.com/teresa-torres/why-brainstorming-doesnt-work-and-what-to-do-instead.html